2025年 第1回企画展のご案内
花・鳥を描く 加山又造の桜 速水御舟の翡翠

2025年3月22日(土)~6月15日(日)

2025年第一回展は日本画を中心に花・鳥を描いた作品を展示します。

当館の春は、加山又造の《しだれ桜》で幕開けです。そして本年没後90年となる速水御舟の《翡翠》など花と鳥をテーマとした作品ご覧いただきます。

花鳥画といわれるほど日本画ではオーソドックスな画題ですが、それだけにそれぞれの画家が自分のオリジナリティーを出して描いた画題ともいえるのではないでしょうか。

加山又造《しだれ桜》  1990年

毎年この季節に展示する作品ですが、その時の自分の心の動きで違って見えるような気がします。艶やかにみえたり、少し寂しく見えたり…。是非ご自分の眼でじっくりとご覧いただけたらと思います。
さらにもう一点、桜を描いた作品を展示します。

三輪晁勢《春庭》

この作品は三輪晁勢が超世だった若い頃の代表作です。
桜のピンク、鶴の白で明るく華やかな空間が描かれています。
しかしこの作品は2004年の中越地震で被災して泥まみれとなった作品です。
救出後、多くの方の寄付と息子さんで日本画家の晃久さんの修復作業により蘇った作品です。

速水御舟 《翡翠》

鋭い眼で獲物を見つめる翡翠が美しい翠で描かれています。次の瞬間にはこの羽根を広げて垂直に水に向かって落下します。
その一瞬を作家は息をつめ一気呵成に描いたのでしょう。

作品リスト

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