2024年 第2回企画展のご案内
開館30周年 開館30年
大正・昭和の日本画 御舟と華岳

2024年6月22日(土)~9月23日(振替休日)

大正から昭和の時代は、日本画の変革期でした。それは洋画の流入により、日本画の特性を知り洋画の長所を取り入れ新しい絵画を求める時代であり、創作の自由、さらに個性と変化を重要とする時代へと変わっていく時代でした。

この変革の時代の画家として、速水御舟と村上華岳をご覧いただきます。短い生涯でスタイルを変え続けた御舟と変革の時代に静かに自らの内面を模索し続けた華岳。

全く違うアプローチで日本画を描き続けた画家の作品をぜひご覧ください。

速水御舟《温泉》1918~19年頃

御舟は、浅草で市電に足を轢かれ左足首下を切断というアクシデントにあいます。そして怪我の療養ため、塩原温泉に逗留、その時に描いた作品です。

湯けむりの中、2人の女性が向かい合い楽し気に入浴しています。大和絵風の優しいタッチで湯屋を描き、紅葉の赤と川の青が包む美しい作品です

村上華岳《竹石宿鳥図》

華岳の若い時の作品です。濃い墨で切れ味のよい竹の葉が描かれ、岩の上には鳥が遠くを見つめ休んでいます。頬には薄いピンクが使われ、作品に若々しさを感じます。岩は、ぼかし、にじみを巧みに使い重量感を感じさせています。

加藤唐九郎《伊賀花入》1970年頃

金重素山《伊部茶入》

地階展示室   同時代を生きた作家たち

前田青邨・加藤唐九郎・金重素山・飯塚埌玕斎・松田権六

それぞれの分野で活躍をした作家の作品を展示、個性あふれる作品をぜひご覧ください。


作品リスト

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