第3回展 ―日本・中国・ヨーロッパ 心に響く風景―

会期 9月30日(水)~12月20日(日)

誰もが一度は描いたことのある風景画
それぞれの画家が描いた作品は、いにしえから変わらない風景、歴史の中で消えてしまった風景など様々です。
画家の脳裏で創造され再構成された作品を展覧いたします。
1975 年6 月、平山は訪中代表団に参加し古都長安のあった西安を訪ねました。その時のスケッチを元に制作された作品のうちの一点です。
画面一面に幻想的な平山ブルーと言われる群青と金を使うことによって往時の繁栄が想像されます。
平山は、現地で出会った風景から、創造をふくらませこの作品を描きました。
偶然この作品の製作中に訪ねた駒形は、青い色を何回も重ね塗りする平山の熱量に驚きました。

浜口陽三 《パリの屋根》 1956年 銅版画

この作品は浜口がパリ滞在中、モンマルトルのアトリエの窓から見た風景です。
「屋根の上にポコポコ出ているえんとつがかわいらしくて制作してみたのです」(芸術新潮1985年)
濃い藍色のなかに抽象的な造形で描かれた屋根は紬地のようで日本人の感性に響く作品です。

金重素山 《伊部緋襷旅枕掛花入  銘 福の神》

窯の中で他の器と接解するのを避けるために用いた藁わらが、器の肌に焼きついて自然の模様となって現れたのが緋襷の始まりです。無釉の陶器にたすきを回したような茜色の帯は炎の作る偶然の美しさです。
ふっくらして少しへこんだところがお多福の顔に見えてこの銘となったのかもしれません。

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