加山又造 作品
しだれ桜
薄く可憐な桜の花びらが一枚一枚丁寧に描かれた枝垂桜が、闇夜に浮かぶ月に照らされ妖艶な姿をみせている。
加山の故郷である京都には、画家と同年齢の祇園枝垂桜がある円山公園をはじめ、常照皇寺の九重桜、平安神宮、醍醐寺、嵐山など桜の名所が多々ある。
作品のため桜を見に出かけていたというから、この「しだれ桜」もそのどれかがモデルとなっているのかもしれない。
もととなった桜が加山の幻想世界と融合し、桜の内面的な部分である幽玄な雰囲気がよく表れた作品である。
加山の故郷である京都には、画家と同年齢の祇園枝垂桜がある円山公園をはじめ、常照皇寺の九重桜、平安神宮、醍醐寺、嵐山など桜の名所が多々ある。
作品のため桜を見に出かけていたというから、この「しだれ桜」もそのどれかがモデルとなっているのかもしれない。
もととなった桜が加山の幻想世界と融合し、桜の内面的な部分である幽玄な雰囲気がよく表れた作品である。
【制作年】
1990(平成2)年
【材質】
紙本彩色 四曲一隻
【寸法(cm)】
174.0×357.6cm